20歳代後半の看護師さん、産後に発生した腰痛、恥骨痛の改善例です
ご来院時の状態
産後から3ヶ月程度経過した時点のご来院でした。
仕事柄立ち仕事が多いので妊娠前から腰や背中が痛かったのですが、産後は更に右の腰、恥骨の痛みが強くなったそうです。
2~3週間前から痛みがとても激しくなり、立っているのも辛く、育児も寝たまま、座ったままで行なっている状態だそうです。
歩くのも辛いのでタクシーでご来院されました。
見つかった痛みの根本原因と直接原因
いつものように最初に体を詳しく 検査をしたところ、痛みを感じている右の腰の筋肉と、恥骨周辺の恥骨筋や内転筋にトリガーポイントが発生していました。強い痛みを発生させている直接原因はこの筋肉に発生したトリガーポイントと推測されます。
また、根本原因としては下記の2点が見つかりました。
1、骨盤の歪み(特に幅が広がっていました、骨盤が広がると恥骨周辺の筋肉に緊張が発生します)
2、肝臓の機能低下(腎臓が弱ると右の腰筋肉が緊張します)
この根本原因により筋肉が強く緊張して次第にトリガーポイントに移行したと推測されます。
(補足)
骨盤は目視しただけでも分かるぐらいの開きが発生していました、骨盤は出産時に開くのですが、その時発生した開きがそのままになっているのではと推測されます。
肝臓は無痛分娩を利用されたそうですのでその時の麻酔の影響でダメージを受けたのではと推測されます。
施術方法
施術方法ですがまず根本原因となっている骨盤の開きの矯正と、弱っている肝臓が元気にする施術を行ないました。
施術後には右の腰の筋肉と恥骨周辺の筋肉の緊張がとれてかなり軟らかくなってきましたが、まだ深部にトリガーポイントが残っているので、次にトリガーポイントをリリースする施術を加えました。
1、骨盤の開きの矯正。
2、肝臓を回復させる施術。
3、筋肉の深部に発生したトリガーポイントのリリース
施術後の状態
1回目の施術が終わった後には激しかった痛みがかなり緩和して、普通に立って歩くこともできるようになりました。
来院時は歩くこともままならなかったので、患者さん自身が「こんなに良くなるなんて不思議です」ととてもビックリされていました。
その後は施術の度に痛みが軽減して5回目の施術後はまだ少し痛みはあるものの普段の育児にはほとんど支障が出ない程度にまでに改善したとの事です。
さらに、産後に太くなったウエストのサイズが一回り小さくなって妊娠前にはいていたズボンがはけるようになったとのこと。またなかなか落ちなかった体重も4kg減ったそうで大変喜んでいらっしゃいました。
肝臓は代謝に大きな影響を与えるので肝臓が弱る事で代謝が低下して痩せにくい体質になっていたのではと推測されます。
今回の症例のように、痛みや代謝が低下する本当の原因になっていた部位を見つけ出して、本当の原因部分から回復させれば、痛みも取れるし、ダイエット効果もあります。