今年の冬の特徴として、
メンテナンスでご定期的に利用頂いている患者さんや、以前ご利用して頂いた患者さんから、
「急に腰が痛くなったので診て下さい」、「急に首や肩が急に痛くなったので診て下さい」
と言うご連絡を例年以上に沢山頂きました。
身体をチェックしてみると、
「食物アレルギー」が痛みを引き起こしたのでは、と推測されるケースがとても目立ちました。
食物アレルギーには2タイプあると言う事が最近分かって来ました。
一般的に知られているのは、
「即時型食物アレルギー」です。
このアレルギーの特徴は下記の2点です。
1、アレルギー食品を食べると30分以内に症状が発生する。
2、発生する症状が激しい(下痢、蕁麻疹、呼吸困難、アナフィラキシーショック 等)
一方、最近存在が知られ始めたアレルギーは
「遅延型食物アレルギーです」
このアレルギーの特徴は下記です。
1、食物を食べてから少し時間がたってから症状が出る(3時~1週間後)
2、激しい症状は起きないが100種類以上の不調が発生(頭痛、不眠、湿疹、疲労感、下痢、便秘、肩こり、腰痛等)
即時型アレルギーはIge抗体と呼ばれる抗体が体内で作られる事で発生します。
一方遅延型アレルギーはIgg抗体と呼ばれる抗体が体内で作られる事により発生します。
病院でのアレルギー検査ではIge抗体しか検査してもらえないので、遅延型アレルギーは見逃されてしまっているケースが多いです。
(Igg抗体の検査は保険がきかず5万円程度の料金がかかります)
食物アレルギーは、小腸の中に存在している白血球が、
特定の食品を「体にとって悪い物だと判断」し、食品のタンパク質を攻撃する事で発生します。
白血球が食品のタンパク質を激しく攻撃すると、小腸の内壁も一緒に攻撃されてしまいます、
その結果小腸が炎症を起こした状態となります。
内臓が炎症を起こすと、「内臓体制反射」と呼ばれる現象が起きて、
特定の筋肉が異常緊張を起こします。
この異常緊張が続くと筋肉に激しい痛みが発生して来ます。
小腸が炎症を起こした場合は、腰周辺、背骨の周辺、首~肩周辺の筋肉に痛みが発生します。
このようなメカニズムにより、急に腰や肩の強い痛みが出た患者さんが多かったと推測されます。
今年の冬の傾向として目立つのは、
「乳酸菌」、「麹菌」、「納豆菌」等の菌類にアレルギー反応を起こしている人がとても多い事です。
その原因として推測されるのは下記の2点です。
1、インフルエンザの大流行
インフルエンザが大流行し体内にインフルエンザのウイルスが大量に入って来ので、
ウイルスを退治するために働いた白血球がウイルスや細菌に対して過敏になってしまった。
2、乳酸気を食べる量が増えた
インフルエンザ対策の為に、ヨーグルトを食べる量が増えた人が多かった為。
アレルギーを起こした人にヒアリングすると、ほとんどの人が
「インフルエンザにかからないようにヨーグルトを積極的に摂りました」
とおっしゃっていました。
※上記の菌類にアレルギーが増えた原因は、私の個人的な推測ですので、医学的に検証された説ではありません。
このような、食物アレルギーが原因の痛みに対しては、主に下記のような施術&アドバイスを行います。
1、何がアレルギーを起こしているのかをチェックしてその食品を暫くの間食べないよにしてもらう。
※当院では筋肉反射テストとよばれる方法でチェックします。100%とは言えませんがかなり高い確率でアレルギーの原因が判定できると思っています。
2、炎症を起こしている小腸の炎症を鎮静化させる施術を行う。
3、緊張した筋肉を緩める施術を行う。
このような施術を行う事で、ギックリ腰のような激しい腰痛も、
3日程度で治まって来ます。
遅延型食物アレルギーが原因の腰痛や肩こりは、
いくら筋肉をマッサージしたり、骨盤や背骨を矯正しても良くなりません。
いままで整体等へ行っても中々良くならない肩こりや腰痛でお困りの方は、
是非当院を利用して見て下さい。
良くなって頂ける可能性がかなり高いと考えます。