3月に入ってから頭痛、不眠、めまい、疲労感、肩こり、などでお困りの患者さんがとても多くなっています。
体を詳しくチェックすると多くの患者さんが脳の中の共感中枢と呼ばれる部位が興奮状態になっています。
このような不調は医学的には「共感疲れ」と呼ばれています。
共感中枢の役割は「他人の感情や他人の境遇」を「自分に起きた事」として感じとる事だそうです。
身近な例ですと「目の前に泣いている人がいると自分も一緒に悲しくなってしまう」なども共感中枢の働きによるものです。
人間はこの感情中枢が発達することで高度な社会生活を営む事が可能となり
今のような文明を築く事が出来たと考えられています。
3月に入って感情中枢が興奮している患者さんが多いのはウクライナ問題が影響していると推測されます。
テレビなどでウクライナの悲惨な現状をみると、見た人もウクライナの人達と同じような感情を強く抱いてしまいます。
悲しみ、不安、心配、恐怖、怒り、絶望感などを共感中枢が強く認識してしまうそうです。
ちょっと難しい説明になりますが、
共感中枢が強く興奮すると扁桃体と呼ばれる「今自分が危険か安全か」を判断する部位が刺激され
「今自分はとても危険な状態に置かれている」と本能的に判断してしまいます。
人間は危険な状態に置かれると自分の身を守る為に「逃げる」か「戦う」のどちらかの行動を取る必要があります。
その為に脳は自律神経やホルモンを通じて体全体に
いつでも戦ったり逃げたり出来るように準備する指示を出します
代表的な現象としては
筋肉に力が入る、血圧が上がる、脈拍が早くなる、末端の血流が悪くなる
胃腸の働きが低下する、免疫力が低下する、などです。
このような現象が痛みや不定愁訴を発生させるメカニズを簡単に説明します。
◆肩こり
脳が興奮すると首~肩にかけての筋肉に強い緊張が発生します
何故かと言うと肉食動物は首をめがけて襲ってきます。
よって首を守る為に首周辺の筋肉に力が入るのではと考えられています。
◆末端の冷え
逃げたり戦ったりする際に手足はケガをしやすいので
ケガをした際の流血を防ぐ為に末端の血流を抑制すると考えられています。
◆胃腸の不調
胃腸の働きが悪くなるのは、戦ったり逃げたりする時に消化活動に血液を使うような余裕はないからです。
その為に胃腸への血流を抑制します、その結果胃腸の働きが低下してしまいます。
◆頭痛
脳はとてもエネルギーを使う臓器です。
特に興奮している部位はエネルギーを大量に消費するために血流を良くする必要があります。
大量の血液を送る為に血管を拡張させなければいけません。
血管の周辺には痛みを感じる神経が沢山あるために
拡張した血管に神経が刺激されて頭痛が発生すると考えられています。
◆不眠
危険が迫っている時に熟睡してしまうとその間にに襲われたり災害に遭ってしまいます。
危険をいち早く察知するためにわざと眠りを浅くすると考えられています。
◆疲労感
脳の興奮状態が長く続くと脳が疲労します、脳が疲労すると体が疲れた感覚が強くなります。
また、脳が興奮し体の戦闘態勢が長く続くと心臓、肝臓、副腎などの内臓への付加が強くなります、
この状態が長引くと内臓が疲れてきます。
これらの内臓が疲労することでも慢性疲労が発生します。
上記のような痛みや不定愁訴を発生させている「そもそもの根本原因」は共感中枢の興奮です。
よってこれらの症状を改善させるには共感中枢の興奮を抑制する事が不可欠です。
当院ではブレイン(脳)セラピーと呼んでいるテクニックで脳の興奮を抑制します。
その上で
◆自律神経・ホルモンの乱れの調整
◆疲労した内臓の調整
◆緊張した筋肉のリリース
なども同時並行で行います。
上記のような施術を行う事で共感中枢の興奮から発生する痛みや不調も回復させる事が可能です。
3月に入ってから体調がすぐれない方は一度当院を利用してみて下さい。
多くのケースで体調の回復を実現していただけるはずです。