毎年涼しくなって外出しやすい10月は、産後の骨盤矯正を希望される方や産後の痛み・不調等でお困りの方のご利用が多くなりすが、今年もすでに沢山のご予約を頂いています。
産後の不調の代表的な症状としては
【痛み系】
肩こり、背中の痛み、肩甲骨周辺の痛み、腰の痛み、座骨神経痛、手首の痛み、膝の痛み
恥骨周辺の痛み、股関節の痛み(つまり体全体ですね)
【不定愁訴系】
頭痛、不眠、イライラ感、気分の落ち込み、強い倦怠感、産後うつ、便秘、頻尿、むくみ、抜け毛
【産後特有の痛み・不調】
尿漏れ、腹直筋離解、帝王切開の傷跡の痛み、痔、子宮脱
【骨格の歪み・スタイルの乱れ】
骨盤のズレ、体重が元に戻らない、下腹部のポッコリ、下半身太り
ネットや雑誌の情報ではこれらの痛みや不調は「骨盤のズレ」が原因とする記事が多いです。
骨盤のズレも原因の一つではありますが、骨盤のズレはこれらの症状を誘発する根本原因の中の一つに過ぎません。
妊娠~出産~育児の過程で母胎には様々な肉体面・心理面の負担が発生します、そのダメージが積み重なり、
脳、自律神経、ホルモン、内臓、筋肉・筋膜などの各部位に大きなダメージが蓄積しています。
これらのダメージが様々な痛みや不調を発生させます。
各部位事のダメージを説明しますと
【脳の疲労】
妊娠~出産~育児の期間はメンタル面に様々な強いストレスが発生します。
ストレスが強かったり長引くと脳は次第に疲労し機能の低下が起きます。
脳は自律神経やホルモンをコントロールしていますので、
脳の疲労=自律神経・ホルモンの乱れにつながります。
自律神経やホルモンは生命維持の為の色々な働きをコントロールしていますので、
自律神経やホルモンが乱れる事で体に様々な不調が発生するようになります。
また脳の中のストレスを感じる「扁桃体、海馬」などの部位の働きが悪くなると、
イライラ、落ち込み、不眠、産後うつなどを誘発すると考えられています。
イライラしてお子様についついて辛く当たってしまう方は「扁桃体、海馬」の働きが悪くなってる
ケースが目立ちます。
【内臓】
妊娠中は胎児を育てるために内臓に大きな負担が発生します。
特に代謝活動を担っている肝臓、腎臓や血液循環を担っている心臓への負担が大きくなります。
これらの内臓への負担が長期間続くことで内臓も疲労してしまいます、
内臓が疲労することでも様々な不調や痛みが誘発されます。
【骨盤】
骨盤の歪みには2パターンがあります。
一つは骨盤の左右の高さが違う歪みです。
この歪みは私の長年の施術経験上の知見では、妊娠中~出産で発生することはほとんど有りません。
左右の高さの歪みは妊娠前から歪みがあるケースが大多数ですが、
しかしこの歪みが有る方は妊娠中にさらに歪みが強くなるケースが多いです。
二つ目は骨盤が開いてしまうパターンです。
骨盤の開きは胎児が育つにつれて胎児の居場所を確保する必要がありますので、
だんだんと開いてきます。
そして分娩時は赤ちゃんの頭の直径以上の産道を確保しないといけないので最大限に開いてしまいます。
骨盤の開きは放置しておくて開いたままのケースがほとんどです(ほぼ100%)
産後のママさんの多くは上記の二つの歪みを同時に抱えているパターンが多いです。
このような歪みを放置しておくと下記のようなメカニズムで痛みや不調が発生します。
◆体全体のバランスが崩れ背骨や関節に歪みが発生する→関節や筋肉・筋膜に負担が発生→体中に痛みが発生
◆内臓の位置がずれる→内臓の働きが低下→痛みや不定愁訴が発生
【アレルギー】
産後の女性は食物アレルギーを抱えているケースがとても多いです。
その理由は出産後は免疫力が強くなるからです。
免疫力を司る白血球はウイルス・菌や体に悪い影響を与える異物を絶えず殺したり分解して体を守っています。
胎児は自分とは違う遺伝子が入っているので免疫力が強いと白血球が胎児を攻撃してしまうことがあります。
その結果、受精卵が育たない、流産、早産、胎児の遺伝子異常などを誘発するリスクが高くなります。
このようなリスクを回避するために妊娠中は免疫力をわざと低下させます。
*不妊でお困りの方はアレルギーが原因のケースも多いです。
しかし、種産後は一転して免疫力が強くなります。
なぜなら、お子さんを無事に育てあげる為に母親が感染症にかかりにくくする必要があるからです。
また、生まれてすぐは赤ちゃんの免疫力がとても弱い状態なので
その期間は、母親の母乳に含まれる抗体が赤ちゃんの免疫力を担ってくれます。
母乳の抗体を増やすためにも免疫力を強くする必要があります。
このように妊娠時の免疫力が低下した状態から種産後は一転して免疫力が強くなりますが、
この免疫力が強くなるタイミングでアレルギーが発生するのではと推測されています。
アレルギーとは白血球が暴走して自分の体の細胞を攻撃している状態です。
白血球が特定の食べ物のタンパク質を敵と誤認識すると
特定の食べ物を食べる度に白血球が食べ物のタンパク質を総攻撃します。
白血球はその際に自分の体の細胞まで攻撃していまいます、攻撃された細胞が炎症を起こすことで
様々な部位の痛みや不定愁訴が誘発されます。
特に炎症を起こしやすい部位は関節です。
産後に手首の痛み、股関節の痛み、恥骨の痛み、膝の痛みが強くなった方は
食物アレルギーが原因となっているケースがかなり多いです。
当院ではアレルギーを緩和させる施術にも力を入れていますが、
アレルギーを緩和させることで関節の痛みが改善するケースが多いです。
*食物アレルギーの詳細については下記のブログを参照下さい
体に様々な不調を発生させる食物アレルギー
上記のように産後の痛みや不定愁訴には様々な原因があります。
よって骨盤矯正だけしておけば良いとと言う分けでは有りません。
またこれらの根本原因を放置しておくて今は特に痛みや不調がなくても
後々に痛みや不調が発生するケースも多く見受けられます。
当院では最初に体を詳しくチェックしてダメージを受けたり働きが悪くなっている部位を見つけ出します。
その上で不調の部位全てを回復させる施術を行っています。
産後の方は、
健やかな育児を行う為
ご自分今の健康の為
ご自分の今後の健康の為
そしてお子様の健康と生育の為にも
当院の「産後の総合ケアコース」をお受け頂く事をお勧めいたします。
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