8月に入ってから
肩・首・肩甲骨周辺・背中のコリや痛みでお困りの患者さんが目立っています。
各種の検査を行い根本原因を探って行くと原因が「ぶた草花粉アレルギー」のケースが多いです。
「ぶた草」とは北アメリカ原産のキク科の雑草で明治初期に欧米から入って外来種だそうです。
生命力が強く住宅地でも公園や街路樹・植え込みの根元など色々な所に生えています。
ぶた草アレルギーが起きるとスギ花粉などと同じような症状が出ますが
ぶた草は花粉のサイズがスギに較べて半分程度と小さいので
気管支や肺の奥深くまで侵入しスギに較べて咳が強くでるケースが多いです。
今の時期に咳が出ると新型コロナの感染と見分けがつきにくいのでとてもやっかいです。
花粉アレルギーは花粉を敵と勘違いした白血球が花粉を攻撃する事で発生します。
白血球は花粉を排除・無力化するためにIge抗体と呼ばれる抗体を作ります。
Ige抗体が脂肪細胞と呼ばれる細胞に取りつくと脂肪細胞はヒスタミンと呼ばれる物質を分泌します。
ヒスタミンは
・毛細血管を拡張させてハレや浮腫を発生させる
・気道や気管支などを収縮させる
・かゆみを感じさせる
等の働きをもっています。これらの働きにより花粉症の各種症状が発生します。
また、この働きにより鼻、副鼻腔、ノド、気管支、肺などが炎症を起こします、
炎症を起こした周囲の筋肉は内臓体性反射と呼ばれる生理現象で強く緊張します、
その結果コリや痛みも同時に発生してしまいます。
さらに息苦しい、胸が苦しい、症状が重くなると喘息などの症状も誘発します。
花粉症が原因の肩こり・首こり・背中のこりは
いくら背骨を矯正したり筋肉をマッサージしても改善させる事は出来ません。
改善させるには筋肉を緊張させている根本原因であるアレルギー症状を緩和させる事が必要です。
当院の施術方式では
花粉症が根本原因の肩こり・首こり・背中のこりに対してはしては
アレルギーを抑制する施術を行います。
施術方法は企業秘密の部分もありますので余り詳しくは説明出来ませんが
・炎症を起こしている部位のツボ
・免疫活動の中枢である脾臓や小腸のツボ
を軽く刺激するような施術を行います。
このような施術を行うとアレルギーが抑制され、
筋肉を揉んだりほぐしたりしなくても肩こり・首こり・背中のこりは解消されます。
また、食事に対してのアドバイスも行っています。
ぶた草花粉は特定の食物に交差免疫を起こすことがあります。
交差免疫とは花粉症を起こしている時に特定の食物を食べると食物アレルギーが起きる現象です。
交差免疫が起きると花粉症の症状が酷くなったり口やノド、胃腸、膀胱などが炎症を起こします。
胃腸や膀胱が炎症を起こすと腰痛、座骨神経痛、膀胱炎、胃腸炎なども誘発します。
ぶた草に対して交差免疫を持っているの食品は
・瓜科(ウリ、キューリ、メロン、スイカ、ズッキーニなど)
・バナナ、トマト
等です。
ぶた草の花粉が多く飛ぶのは8月~10月にかけてです。
ぶた草花粉症をお持ちの方はこの時期は上記の食品を食べるのを控える事をお勧めいしています。
8月に入ってから
・風邪のような症状が2週間以上続いている
・息苦しい、胸が痛い、動悸が出る、喘息になった
・頭痛、肩こり、背中のこり、腰痛、膀胱炎、頻尿
等の症状が出ている方はぶた草花粉が原因のケースが考えられます、
病院へいっても良くならない場合は当院を利用して見て下さい。
改善のお役に立てるはずです。