十年に一度レベルの寒波と同時に、ギックリ腰の患者さんが急増しています。
グックリ腰とは急に発生した激痛を伴う腰痛を総称した呼称です。
一口にギックリ腰といっても様々な原因がありますが
寒い時期に発生するギックリ腰は
冷えによる内臓の機能低下が原因となっているケースがほとんどです。
内臓は冷えると機能低下を起こします
内臓はの働きが低下すると「内臓体性反射」と呼ばれる生理現象が起き
内臓周辺の筋肉や内臓のツボに当たる場所の筋肉に強い緊張が発生します。
緊張した筋肉に力が加わると筋肉にはスパズムと呼ばれる現象発生します。
スパズムとは「こむら返り」と同じような状態です。
ふくらはぎに「こむら返り」が起きた経験がある方はは分かり易いと思いますが
足がツルと、とても強い痛みが発生します。
それと同じ現象が腰周辺のの筋肉に起きてギックリ腰が誘発されます。
冷えに弱い内臓は下記です
◆腎臓
◆直腸(左の股関節の内側)
◆脾臓
これらの内臓が冷えて機能低下を起こすと内臓周辺の筋肉や
内臓のツボに当たる離れた場所の筋肉に強い緊張が発生し
そこに力が加わると「こむら返り」と同じ現象が起きて強い痛みが発生します。
内臓がが原因のギックリ腰は幾ら背骨を矯正したり筋肉をマッサージしても治りません。
治す為には機能低下した内臓を元気にする施術が必要です。
最近当院で施術したギックリ症の症例をご紹介します
【腰の左側の強い痛み】
40代女性
朝靴下をはこうとした瞬間に腰や左側の臀部・股関節周辺に強い痛みが発生。
自分で歩くのも辛いので家族の方に車で送ってもらってご来院。
検査をすると直腸(大腸の一番終わりの部分、左側の骨盤の側内側周辺に位置)
の機能低下のサインが強く出ていました。
直腸の周辺やツボに当たる部分を刺激すると筋肉の緊張が和らぎ痛みがかなり減少。
筋肉の強い緊張が緩和した後で固くなっている筋肉を刺激して軟らかくしたところ
痛みは当初の20%程度までまで減少。
痛みはまだ少し有るものの普通に歩けるレベルまで回復。
【腰全体の強い痛み】
30代女性
前日から腰付近に違和感があった。本日、洗濯物が入ったカゴを持ち上げた瞬間に激痛が走った。
起きているのもキツいので寝たきり状態、一人暮らしなのでタクシーを呼んでなんとか当院まで辿りついた。
検査の結果は腎臓の機能低下のサインが見つかりました。
腎臓は左右両方にあるので腎臓が原因の場合は腰全体に強い痛みが発生します。
最初に腎臓を活性化させる施術をしたところ、痛みが半分程度まで減少したとの事。
さらに緊張した腰全体の筋肉や体の深部にある大腰筋を緩める施術を実施。
筋肉が緩むにつれて痛みが緩和し施術後痛みは当初の30%程度まで減少。
ご来院時は、そろそろとしか歩けない、ベッドで寝返りも打てない、前屈みが出来ない、状態だったのですが、
施術後は痛みはあるものの寝返りはスムーズに出来るようになりました。
またベッドから起き上がる事もスムーズに出来、痛みはあるものの普通に歩ける状態まで回復。
【左の背中に強い痛みが発生】
40代女性。
通勤中から左の背中に強い痛みが発生、仕事中も痛みは有ったがなんとか我慢していたものの
家に帰る途中に痛みが強くなり歩くのも辛いため、帰宅途中に当院にご来院。(以前ご利用した頂いた患者さんだったので施術時間終了後に緊急対応させていただきました)
検査の結果、脾臓(左の肋骨の周辺に存在の臓器)の機能低下のサインが見つかりました。
脾臓を活性化させる施術を行なった後に脾臓周辺の筋肉を緩める施術を実施したところ
痛みは20%程度まで減少。
歩くのが辛かったのですが、少し痛みはあるものの普通に歩ける状態まで回復。
以上は一例ですが内臓が原因のぎくり腰は強い痛みがずるずると長引きます
1週間以上強い痛みが続いている場合は内臓が原因である可能性が高いです。
一度冷えて弱った内臓は放置しておくと機能低下が続いたままになってしまうことが多く
慢性的な腰痛持ちになってしまったり、グックリ腰を繰り返すようになってしまうケースが多いです。
寒い時期に発生した腰痛やギックリ腰、
腰痛が長期間続いている場合は一度当院にご相談下さい。
内臓が原因のサインが出ていれば内臓から元気にする施術を行ない
痛みを改善させます。