最近はテレビやネット記事で気象病・気象痛が頻繁に取り上げられるようになりました。
これは気象の変化が引き金となって発祥する痛みや不定愁訴を総称した呼び方ですが
主な症状は下記です。
頭痛、肩こり、首こり、腰痛、座骨神経痛、関節痛
倦怠感、不眠、めまい、耳鳴り、むくみ、元気・やる気がでない、
お腹の調子が悪い、生理痛、生理不順、月経前症候群
気象病は5月の後半から梅雨の時期にかけて多くなります
今年は早くも梅雨のような気候が続いているのですでに症状を発症している患者さんが多いです。
気象病の原因は気温、湿度、気圧の激しい変化だと考えられていすが
特に影響を与えるのは気圧のようです。
少し解説しますと
低気圧状態の時は微気圧変動とよばれる気圧変動が発生しているそうです。
微気圧変動とは0.3~0.5ヘクトパスカル程度の微妙な気圧変動が絶え間なくさざ波のように起きている状態です。
この状態は低気圧がまだ遠くにいる時からすでに発生し人間はこの微気圧変動を敏感にキャッチしているようです。
人間の体には気圧を感じるセンサーが沢山あり皮膚などでも気圧変動を感じているようですが
一番感じるのは耳の中にある「前庭」と呼ばれる器官です。
前庭がこの微気圧変動を感じると脳に気圧変動の情報を送ります
人間の体は気圧の変動に対応して血圧、脈拍、内臓の働きなどを変化させますが
その指示を出すのは脳です。
前庭からの気圧変動の情報を受け取った脳は変化する気圧に対応して体が最適な状態を保てるように
自律神経やホルモンを介して体全体に指示を出します。
しかし、あまりにも変化が激し過ぎると脳自体が混乱して
自律神経やホルモンに正しい情報を送る事がことが出来なくなるようです。
これが「自律神経野乱れた」、「ホルモンが乱れた」、呼ばれる状態です。
では同じように微気圧変動を感じても気象病が発症する人と発症しない人がいるのは何故かと言うと
耳の中にある「前庭」の状態が影響しています。
前庭の働きが悪い人は、細かい気圧の変動の情報を前庭が大げさな状態で脳に送ってしまうようです
大げさな情報が絶えず送られると脳自身が混乱したり疲労してしまうと考えられています。
では前庭の働きは何故悪くなるのかと言うと一番の原因は血流です。
前庭の中には毛細血管が沢山存在していて体中の血流が悪くなると
真っ先に前庭の血流が悪くなります。
前庭の血流が悪くなると、気圧変動の情報を大げさにに脳に送ってしまうようです。
では血流が悪くなる原因は何かといいますと、これもいろいろな原因があるのですが
一番多いのは心臓の疲労です。
心臓は24時間休みなく働いている臓器で心臓を動かす筋肉は結構疲労が蓄積します。
心臓の筋肉に疲労が蓄積すると送りだす血液の量が減って体全体の血流が悪くなります。
では何故心臓の筋肉が疲れるのかと言うと一番多いのはストレスです。
ストレスが強いと血圧や脈拍数が早くなります
血圧を高くしたり脈泊を早くするためには心臓の筋肉は普段より余計に働かなくてはなりません
この状態が数日続くと心臓の筋肉が疲労してしまうのです。
長くなりましたがまとめる
ストレス
↓
血圧が高くなる・脈拍が速くなる
↓
心臓の筋肉が疲労する
↓
体全体の血流が悪くなる
↓
気圧を感じる器官の「前庭」の血流が真っ先に悪くなる
↓
微気圧変動の情報を脳に大げさに伝える
↓
脳が混乱する・疲労する
↓
自律神経やホルモンが乱れる
↓
体全体の働きがおかしくなる
↓
気象病・気象痛の発症
当院をご利用の患者さんのケースでも
気象病の症状が強く出ている方のほとんどは
ストレスが強くてその結果心臓が疲れている方です。
ストレスが強い、心臓が疲れている、事が原因で発症している気象病を
改善する為に下記のような施術を行ないます。
◆脳のストレ状態を抑制
◆心臓の疲労を回復させる
◆自律神経・ホルモンを調整する
◆内臓を活性化させる
これらの施術を組合わせて行なう事で気象病・気象痛は大幅に軽減されます。
毎年梅雨の時期に体調が悪くなる方は
「体質だから」とあきらめずに一度当院を利用してみて下さい。
多くのケースで改善のお役にたてるはずです。