緊急事態宣言も終わり町にも賑わいが戻って来ましたが、
油断せずに、密を避け、距離を取って、
少しづつ日常生活を取り戻して行きましょう。
当院では患者さんに安心してご利用頂く為に、
紫外線を利用した、コロナウイルスを死滅させる効果の高い、
空気清浄機を導入しました。
結構高価なのですが、
患者様の健康の為に、また安心してご利用頂くために
思い切って2台購入しました。
この空気清浄機はウイルスを吸着したフィルターに、
紫外線を照射してウイルスを死滅させると言う仕組みです。
また、面白いのは蚊を退治する機能もある事です。
紫外線の中でも蚊が好む波長があるらしいのですが、
この波長の紫外線で、蚊を集めて殺してしまうらしいです。
今は、換気の為にドアを開放していますので、
そこから蚊が入って来る事が想定されるのですが、
蚊の退治にも効果が期待できます。
「ナイトライド」と呼ばれる製品です。
今、紫外線の中でも遠紫外線C波と呼ばれる波長の紫外線が
コロナ対策の救世主として注目を浴びていますので、
今日はC波について、少しご説明させて頂きたいと思います。
紫外線が細菌やウイルスを死滅させる効果が有るの事は、
何十年も前から知られていました。
中でも、波長が254nmの紫外線が、
ウイルスを破壊することに有効なのだそうです。
しかし、この波長の紫外線は、
皮膚や目を損傷し、健康上の問題を引き起こす可能性があるため、
人間に対しては長時間使用することが出来ませんでした。
そんな中で、
コロンビア大学のデイビッド・ブレンナー博士の研究チームでは、
「有害なウイルスを殺す能力を持ちつつ、人体にとって安全な
紫外線のごくわずかな波長の範囲」を発見したそです。
この紫外線は波長が約205~230nmの範囲のもので、
「遠紫外線C波」と呼ばれています。
このC波は人体の細胞に到達しないため、
目や皮膚に照射しても問題ないそうです。
実験の結果では、C波は空気中や物体表面のコロナウイルスを、
わずか数分で破壊することが確かめられたそうです。
また、博士は
「遠紫外線C波を用いたランプは公共の場でも安全に使用することが可能で、
我々が空気中のウイルスを吸い込む前に病原体を破壊することができます」
と語っています。
この研究により、
紫外線C波を発生する照明を公共の屋内施設などに設置することで、
人が集まる場で拡散するコロナウイルスを破壊することが可能となります。
また、
遠紫外線C波ランプは
既存の照明器具に簡単に後付けすることもできるため、
病院・診療所・学校・避難所・空港・飛行機・交通機関にも
簡単に導入することが可能とのこと。
遠紫外線C波を照射できるランプは、
すでにいくつかの企業により生産されているものの、
大規模生産に移るには製造設備を拡張し、
アメリカ食品医薬品局やアメリカ合衆国環境保護庁からの
承認を得る必要があります。
ブレンナー博士によると、
遠紫外線C波ランプは5(約5~11万円)程度と比較的安価で導入でき、
大量生産されればより安価になる可能性もあるとのことです。
量産化が始まり、
色々な施設や自宅等に安価で導入出来るようになれば、
コロナ対策にかなり有効な武器になると思われます。
早く量産化される事を願っています。